令和7年の”しだれ梅と椿まつり”は、2月18日から3月22日です。
公共交通機関をご利用いただきますようご協力をお願いします。
しだれ梅と椿まつりの期間(2月18日~3月22日)は、令和6年より拝観料と拝観エリアを変更しています。
▶▶▶ 開花状況は、トップページに掲載(リンク)しています。
▶▶▶ 椿を観る [城南宮 椿図鑑]のページはこちらから(リンク)。
しだれ梅
ウメは中国原産の花木で、早くに日本に渡ってきたといわれています。『万葉集』では100首を超える歌が詠まれていることから、奈良時代にはすでに植栽されていたと考えられます。大別すると、食用など実の採取を目的とする「実梅」と観賞用の「花梅」に分けら、鑑賞用といわれる「花梅」は、花だけではなく、香りや幹の形、枝ぶりなども楽しむことができます
平安時代の末に編纂された『後拾遺和歌集(ごしゅういわかしゅう)』には、「梅香を さくらの花に 匂はせて 柳の枝に さかせてしがな」と詠まれた句が収められています。これは、中原致時(なかはらのむねとき)が香りの芳しい梅、花の色の美しい桜、そして柳のようなたおやかな枝、それぞれの良さが一体となった理想の花を思い浮かべて詠んだと考えられています。
江戸時代になり、園芸ブームが到来し、花を観賞するための花梅の品種改良がさかんに行われるようになりました。当時の文献に“しだれ梅”の記述が見られ、宝永7年(1710)の文献『増補地錦抄』には、「白八重ひとへ有
木はよくしだれて柳のごとし」とあります。 江戸時代中期の頃から、平安時代に中原致時が思い描いた三拍子揃った理想の花、“しだれ梅”が世に広まったと考えられます。
- しだれ梅(神苑内・春の山)
- 社殿の西に広がる「春の山」では、150本のしだれ梅がうすべに色や紅白の花を装い、春の訪れを告げます。 「探梅(たんばい)」、「観梅(かんばい)
」、「惜梅(せきばい) 」と移り行くしだれ梅の景色をお楽しみください。
「咲き始め」から「6分咲き」
咲き始めの梅を探しながら
春の訪れを感じる
咲き始めの梅は、花びらの色も濃く、活き活きとしています。来苑の方も比較的少なく、ゆっくりとご覧になれるでしょう。
「見頃」「満開」
150本のしだれ梅が咲き誇る
圧巻の景色を観賞する
眼前に広がる満開のしだれ梅。その景色は、まさに豪華絢爛。
“春の山”入り口あたりでは、立ち止まりハッと息をのみます。
「散り始め」
散りゆく様子を惜しみながら
桜咲く春を待つ
散り始めの数日間、「花びらの絨毯」を楽しめます。満開を迎えた後、風の強い日や雨などの翌日が絶好の機会です。
- 椿(神苑内・全域)
- 神苑入口から春の山、さらに平安の庭にかけて150品種・約400本の椿が次々に花開きます。9月には、濃紅色が際立つ獅子咲きの「荒獅子」、10月には、中輪白色の「初嵐(はつあらし)」が咲き始め、そして、2月ごろには愛らしい真紅の藪椿「城南椿」など、また苔の上に落ちた”落ち椿”の景色も楽しめます。9月から3月の末にかけて神苑を彩る様々な椿の中からお気に入りを探してみてください。
▶▶▶椿を観る [城南宮 椿図鑑]の頁はこちらをクリック
- しだれ梅と落ち椿
- 春の山のしだれ梅の梅林を通り過ぎるころ、”しだれ梅と落ち椿”の景色を楽しむことが出来ます。うすべに色や白い色のしだれ梅、緑の苔の上に落ちた真紅の椿が織りなす自然のハーモニーは、見事なまでのコントラストを導き出し、今では 早春の京都を彩る、類い希な絶景として知られています。
こちらは、夕刻に撮影した写真です。写真右奥(西方)より夕陽が差し込み、花びらのピンクが一層際立っています。さらに散り始めのしだれ梅もあり、花びらの絨毯が見られます。また、写真両端は椿の木で、上部に見える赤い色は、椿の花です。日中に落ちた椿が、夕方には苔の上 一面に広がっています。いろいろな要素が加わったワンシーズンに数度しかない景色です。日にち(咲き具合)や時間帯、風の影響などで、さまざまな表情を見せる ”しだれ梅と落ち椿” の景色、是非ご自身でお確かめください。
*閉苑後も早朝もお庭の手入れをしています。退苑時間厳守のご協力をお願いします。
*参拝記念品 手ぬぐい ”しだれ梅と落ち椿” (税込 1550円)(クリック)は、お庭の続きの入り口(東の入口)で取り扱っています。
- しだれ梅と落ち椿
- 神苑拝観時間・拝観料
- 拝観時間:
午前9時~午後4時30分(受付 午後4時終了)- 拝観料:
大人(中学生以上) 1000円、小学生 600円
「障がい者手帳」を提示の方 500円(付き添いの方1名まで、500円)
*団体 20名以上の場合、大人 900円(中学生以上)、小学生 500円となります。
苑内の混雑時には、『ゆっくり、お進みください。』などのアナウンスをさせて頂く場合があります。
ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。
- お願い:
神苑内での飲食、撮影時の三脚・一脚・脚立・自撮り棒の使用、スケッチはご遠慮ください。
平成28年4月1日より、介助犬や盲導犬を除き、犬やペットが手水舎の手前より中の神域に入ること
(キャリー・抱っこを含む)を禁じています。ご理解ご協力をお願いします。
城南宮にコインロッカーはありません。京都駅のコインロッカーや宿泊施設にお預けになるなどご検討ください。
- 拝観料:
- 梅が枝神楽(神楽殿 表舞台・観覧自由)
- 梅の花を冠にさした巫女が、
梅の枝を手に持ち神楽を舞います。(下段地図のAの辺り)
●令和7年2月18日~3月22日
上記期間中、午前10時と午後3時
●“梅の花守り”特別授与 初穂料 1000円
心身の健康と除災招福を祈願した 花守り をお受けに
なる方をお一人お一人、巫女が神楽鈴でお祓いします
- 参道
- 植木市 出店:慶樹園(けいじゅえん) (下段地図のBの辺り)
しだれ梅をはじめとして椿・サザンカ類・金木犀・沈丁花・柊や、黒松の盆栽など数多く取り揃えています。
営業時間:午前9時~午後4時30分
連絡先:慶樹園 090-3653-1568
出店予定日:
*出店予定日は、事情により変わることもあります。
- 名物「椿餅」の限定販売 出店:松甫堂(しょうふどう) (下段地図のCの辺り)
椿餅(2ヶ入) 800円 (税込)
椿餅(つばいもちひ、つばきもち)は、平安時代に貴族の邸宅で大規模な蹴鞠の会が催された時にも振る舞われました。椿の葉で上下を挟んだ白い道明寺の餅の中に餡が入っています。また、城南宮の参道で限定販売する椿餅は、中心部に黄色の花心(おしべ・めしべの総称)をあしらって白玉椿に似せてあるのが特徴です。
*道明寺餅 道明寺粉で皮を作り餡を包んだまんじゅう状のお餅。つぶつぶした食感が特徴。
営業時間:午前9時30分~午後4時30分(但し、売り切れ次第終了します。)
*手作りのため1日につくることのできる数量が限られています。
連絡先:松甫堂 075-601-1940(定休日:月・火曜日)
出店予定日:
*出店予定日は、事情により変わることもあります。
- 名物「椿餅」の限定販売 出店:松甫堂(しょうふどう) (下段地図のCの辺り)
- 御朱印帳
- 「しだれ梅」をあしらった友禅和紙を装丁した季節の朱印帳の取り扱いがあります。
令和7年分の「しだれ梅」の朱印帳は、令和6年12月1日より取り扱いを始めました。
▶▶▶ その他の授与品 御朱印・御朱印帳(リンク)
朱印帳(朱印帳と栞のセット) 1 冊 1600円
*朱印料は、別に300 円 頂戴いたします。
*別売のビニールカバーは、400円です。
- 参拝記念品
- お庭の出口では、
手拭い “しだれ梅と落ち椿”、A4クリアファイル “しだれ梅” “椿”、御朱印帳入れ、写真集 “城南宮 春夏秋冬”、
源氏物語花の庭 草木の栞、京あめKan、風景緑茶、20数種類の珠玉のはがきなど
城南宮オリジナルの参拝記念品の取り扱いがあります。(下段地図のDの辺り)
取り扱い場所:神苑出口 午前9時から午後4時ごろまで
▶▶▶ 期間限定(2月18日~3月22日)で ”the shop 離宮茶屋(参拝記念品)” をオープンします。
*令和7年2月1日ごろに、”the shop 離宮茶屋(参拝記念品)”のWEBページを公開予定です。
境内神苑案内図
A~Cは、上段で紹介している「梅が枝神楽(A)」「植木市(B)」「椿餅販売(C)」「the shop 離宮茶屋(D)」の場所を示しています。
*「椿餅販売」は、見頃を迎えると「D」のあたりに出店(移動)します。予めご了承ください。
しだれ梅のこれまでの開花情報
*” 見頃 ”を迎えると平日、土・日曜にかかわらず8時半ごろより満車となります。
終日 満車の状態となり、60分から90分待ちとなります。コインパーキングのご利用などもご検討ください。
公共交通機関をご利用いただきますようご協力をお願いします。
*大型バスでお越しの場合、駐車場が満車の場合は回送していただくことがありますので、予めご了承ください。
*令和6年は、”咲き始め”てからの気温が高く、一気に”見頃”まで開花が進みました。”見頃”まで迎えてからは、気温が下がり(終日、青空の見えた 日は一日)、”見頃”の期間が例年より長めの14日間となりました。
*令和5年は、”見頃”を迎えてから晴天が続き、花びらが自然と散り始めましたので、”花びらの絨緞”の景色が例年よりもきれいでした。
*令和4年は、2月の気温もそれほど上昇せず、3月7日に”見頃”まで開花を迎えました。”ちらほら”の状態から見頃まで日数を要したためか、いっ そう華やかな 雰囲気に包まれたように感じます。
*令和3年は、最高気温が20度を超える日が二日続き、”四分咲き”から一気に見頃まで開花が進みました。
*令和2年は、2月8日に”咲き始め”、11日の”二分”から一気に開花がすすみ、観測記録を残し始めた平成23年以降最も早い15日には”見頃”を 迎えました。雨も降りましたが、比較的長く見頃が続きました。
*平成31年は、”見頃”を迎えてから、晴れの日は少なく、雨や曇りが続きました。雨や風により、花びらも少しずつ散っていき、”見頃”と”花びら
の絨毯”の景色が同時にお楽しみ頂けました。
*平成30年は、寒い日が続き、”見頃”を迎えたのは、3月6日でした。”見頃”を迎えてすぐの7・8日、また終盤の16日に雨が降り、”見頃”の期 間は短めの10日間となりました。
*平成29年は、お正月より暖かい日が続き、28年より更に早く1月22日には “ちらほら”でした。その後は、一転して寒い日が続き、”見頃”は
28年より遅く、3月1日となりました。”見頃”を迎えてからは、強い雨の降ることがなく長くお楽しみいただくことができました。