以前の特別展

伏見 港の賑わい

みどころ
 現存する国内唯一の内陸河川港湾、つまり日本でひとつしかない「川の港」である伏見港は1594年に豊臣秀吉が伏見城築城のため河川港として整備したのが始まりです。その伏見港には、江戸時代には三十石船のみならず、大名の川御座船も船団を組んでやって来ました。そして明治時代になると蒸気船が就航し、三十石船と速さを競います。また、都に物資を運んだ高瀬舟や中書島の料亭の網船も行き交いたいそう賑わいました。江戸時代の名所図会類、明治時代の紙看板や地図・絵葉書などから 『川の港・伏見の賑わい』 を絵や図で紹介します。
会期
令和3年10月30日(土)~12月15日(水)
会場
ギャラリー水石亭

承久の挙兵800年 後鳥羽上皇と鳥羽離宮

みどころ
 民の憂いに心を寄せられ、災難を攘い、民を救う責務がある、という信念を持たれた後鳥羽上皇が、院宣に背き秩序を乱す鎌倉幕府の執権 北条義時の追討を承久3年(1221)に仰せ出されてから本年で800年になります。その際、ここ城南の地で流鏑馬を催すことを口実に兵を募られたと軍記物語に記されます。 
 折井宏光画伯の手に成る色鮮やかな歴史画をご覧になり、後鳥羽上皇がしばしば滞在された鳥羽離宮に思いを馳せ、上皇のご事績を偲び、緑の地にお出かけになられれば幸いです。
会期
令和3年5月23日(日)~7月20日(火)
会場
ギャラリー水石亭

 

源氏物語 絵くらべ 白描画と木版画

みどころ
城南宮の鎮まる城南の地は、白河上皇が院政を行うに当たり、『源氏物語』の光源氏の大邸宅「六条院」を理想とし、四季の景色に優れた離宮(鳥羽離宮・城南離宮)を築きました。本企画展では、安沢阿弥画伯の白描画と、海老名正夫画伯の木版画を対にして展示し、お二人が描かれた源氏物語54帖の世界を9帖ずつ順に紹介します。繊細・優美な筆致の白描画と、華やいだ色づかいの木版画を見比べてお楽しみください。
会期
第一期 令和2年 1月1日(水)~ 3月15日(日)
第二期 令和2年 4月1日(水)~ 4月20日(月)
第三期 令和2年10月6日(火)~12月 6日(日)
会場
ギャラリー水石亭

「絵と図で見る 即位の儀式 大嘗祭」 資料展

みどころ
5月1日、「検璽等承継の儀」が行われ、今上陛下が御即位になりました。10月22日に皇居で「即位礼正殿の儀」が行われ、ついで11月14日の夜と翌日未明に「大嘗祭」が斎行され、天皇陛下は天照大御神にお供え物を奉り国家と国民の安寧を祈念されます。本展では、平成・昭和・大正・明治、そして江戸時代へと、歴史を遡りながら約30点を展示します。時代が変わっても不変なことと、時代とともに変わる物に心を留め、令和の即位礼と大嘗祭を挙ってお祝いしましょう。
会期
令和元年9月14日(土)~12月12日(木)
会場
ギャラリー水石亭

「即位の儀式」 資料展

みどころ
 本年10月22日、即位礼正殿の儀が皇居で行われます。けれども平安時代以来、昭和天皇の即位礼までは京都で行われてきました。江戸時代から昭和までの即位式を、絵巻物や掛け軸、写真資料などで振り返ります。
会期
令和元年5月1日(水)~7月1日(月)
会場
ギャラリー水石亭

奉祝奉納茶器展

みどころ
 溢れ出る力、世界最古の土器とも言われる縄文土器は、今なお多くの人々を魅了します。古代の人達が土器作りに全身全霊を込めた、その思いが宿っていると言えます。神様がお産みになった大八嶋国の大地の一部を頂いた土を捏ねて形作り、火の中に入れれば、火具土の神様のお働きによって形が定まり固く焼き上がる事に、畏れさえ抱いた事でしょう。焼物は神と人との合作と言えます。 
 現代の優れた陶芸家を顕彰されます日本陶磁協会様のお声掛けにより、城南宮の平成の御遷宮を寿ぎ、ご奉納になりました茶器を披露致します。創意と技巧を以て土の力を引き出された茶器をご覧ください。
会期
平成31年1月1日(火)~3月22日(金)
会場
ギャラリー水石亭

奉祝絵画展 「折井宏光画 城南の歴史絵巻」

みどころ
 方除の大社と仰がれる城南宮の歴史は、平安遷都の際に、都の守護と国の安泰を願って創建されたことに遡ります。当時、桓武天皇らがこの地に狩猟に訪れ、平安時代後期になると白河上皇によって華やかな離宮が築かれ、院政の舞台となりました。そして、安土・桃山時代には外国使節も通った京都・城南の地。本絵画展では、城南の歴史の名場面を雄弁に物語る迫力ある作品を展示します。色彩豊かに描かれ往時を彷彿させる折井作品をご堪能ください。
プロフィール
 折井宏光画伯は、幼い頃に目にした歴史物語絵本の世界に熱中し、やがて歴史上の人物や出来事、神話や伝説などを題材にした歴史画というジャンルを知り、それを描きたいと強く思うようになりました。多摩美術大学日本画科に学び、卒業後は、諏訪清陵高校や諏訪二葉高校などで美術教師として教鞭をとるかたわら、院展を中心に各展覧会へ出品を重ねます。  
 歴史画を描くには、衣装や鎧、諸道具、人物像や当時の慣習など細部に至るまで、正確な時代考証が不可欠です。衣装の刺繍や模様の細部まで丹念に描かれた数々の作品は、有職故実に対する作家の飽くなき探求心に満ちています。
会期
平成30年10月1日(月)から10月31日(水)
会場
ギャラリー水石亭

御社宝の特別公開

みどころ
明治維新百五十年にあたり、城南宮が鳥羽伏見の戦い勃発の地であることから、幕末・維新の歴史を物語る御社宝や絵画を特別公開します
  主な展示:光格天皇御即位絵図、皇都春景図、孝明天皇御下賜 菊花御紋章 吹散、明治天皇 城南宮 行在所図  
       鳥羽伏見の戦い戦況図・薩摩藩隊旗・錦の御旗巡行図ほか
会期
平成30年4月27日(金)から5月6日(日)
会場
斎舘2階 および ギャラリー水石亭

源氏物語草花 志田原三希子展

みどころ
「牛頭栴檀」雲肌麻紙・岩絵具、「ひなげし」和紙・墨、「女郎花」絹本、岩絵具、「萩」雲肌麻紙・岩絵具
会期
平成29年10月1日(日)から10月6日(金)
会場
ギャラリー水石亭

「鳥羽伏見の戦い」展

みどころ
「薩摩藩伏見屋敷絵図」「薩摩藩二番炮隊旗」「遊撃隊旗」、鳥羽での布陣が判る図入りの「椎原小弥太奮戦記」など
会期
平成29年6月4日(日)から7月2日(日)
会場
ギャラリー水石亭

御社宝の特別公開

みどころ
明治維新150年を来年に控え、城南宮が鳥羽伏見の戦い勃発の地である事にちなみ、幕末・維新の歴史を物語る御社宝などを特別公開します。
  主な展示:光格天皇御即位絵図 / 和宮親子内親王祈祷関係文書 / 皇都春景図(洛中洛外図掛軸) / 孝明天皇御下賜 菊花御紋章 吹散
       鳥羽伏見の戦い戦況図・薩摩藩隊旗・錦の御旗巡行図 ほか
会期
平成29年4月28日(金)から5月7日(日)
会場
斎舘2階 および ギャラリー水石亭

「近世京都の宮廷文化~宮廷大礼文化の風景~」展

みどころ
 近世京都の宮廷文化展覧会実行委員会は、京セラ株式会社と城南宮の特別協力のもと、平成28年9月10日(土)から11月13日(日)までの2ヶ月余り、「近世京都の宮廷文化~宮廷大礼(たいれい)文化の風景~」展を京セラ美術館、城南宮斎館(さいかん)の2会場で開催します。(但し、城南宮は、10月23日(日)までの開催)
 京都では延暦13年(794年)の平安遷都以来、宮廷を中心に雅びやかな文化を形成し継承してきました。その宮廷文化の粋を形で表す最高の晴れの舞台が、即位式と大嘗祭(だいじょうさい)です。これら一連の儀式は大礼や大典(たいてん)とも呼ばれています。
 本展覧会では、近世以降の大礼に関する資料を収集する小原家(おはらけ)文庫や民間に所蔵されている貴重な資料をはじめ、徳川秀忠の娘で、後水尾(ごみずのお)天皇に入内し、公家と武家を結ぶ懸け橋として、宮廷文化にも貢献した東福門院(とうふくもんいん)(徳川和子)ゆかりの品々など、約60点を展示します。
 このようにまとまった形で展示を行うのは、昭和51年に京都で展覧会「文華典(ぶんかてん)」が開催されて以来、約40年ぶりであり、現代まで受け継がれる高雅な宮廷文化の精華を、多くの方々に実感していただける内容となっています。
京セラ美術館と城南宮斎館での展示内容
京セラ美術館では、小原家文庫をはじめとする大礼に関する当時の貴重な資料をはじめ、東福門院ゆかりの品々などを展示します。
城南宮斎館では、大礼の儀式を再現した大正時代の模型や儀式の際に使用される衣装や絵巻物などを中心に展示します。
これら両会場の展示品を通して、天皇の代始めに行われる大礼の場景がより鮮明に浮かびあがります。
会期
京セラ美術館 平成28年9月10日(土)~ 11月13日(日) 午前10時 ~ 午後5時   (受付:午後4時30分終了) 
城南宮斎館  平成28年9月10日(土)~ 10月23日(日) 午前 9時 ~ 午後4時30分(受付:午後4時終了)
*両会場とも期間中無休
主催
近世京都の宮廷文化展覧会実行委員会
後援
京都市、京都新聞社、京都府神社庁
特別協力
京セラ株式会社、城南宮、光雲寺

御社宝の特別公開

みどころ
 「京都非公開文化財特別公開」に参加し、府内16社寺と共に城南宮所蔵の文化財を「曲水の宴と年中行事」と「京都・洛南を描く」をテーマに初公開の絵画を交え特別公開します。
第一会場のテーマ 「曲水の宴と年中行事」
 第一会場のテーマを「曲水の宴と年中行事」とし、曲水の宴の珍しい屏風や、城南祭の剣鉾や猿田彦御面等を展示します。
 曲水の宴は、小川の辺で和歌を詠み、川上から流れてくるお酒を戴くという、平安貴族も楽しんだ雅やかな行事です。京都御所の襖絵の製作にも携わった二人の絵師が、中国と日本の曲水の宴を描いた屏風を展示します。即ち、円山応挙の孫、応震の手になる中国蘭亭の曲水図屏風、そして束帯や直衣姿の貴族達を吉田元陳が華麗に描いた日本の曲水の宴の屏風です。中国の蘭亭で行われた曲水の宴の屏風は数多く伝わりますが、日本の曲水の宴を描いたこのように大きな江戸時代の屏風は珍しく貴重です。
第二会場のテーマ 「京都・洛南を描く」
 幕末に絵師晴山が桜咲く都を描いた鳥瞰図「皇都春景図」や百年前に多田香嚋が京都の景色を精緻に描いた画帖「日本真景」を初公開、江戸時代の名所図会とも見比べ時空の旅をお楽しみください。 
会期
平成28年4月29日(金)から5月8日(日)
会場
斎舘2階 および ギャラリー水石亭

 

幕末の和歌短冊展・北辺門須賀室社中和歌撰

みどころ
 富士谷成章(ふじたになりあきら)を祖とする北辺門(きたのへもん)の歌学並びに国語文法研究の京都歌壇は、香川景樹の「桂園派」、城戸千楯の「本居学派」とは別個に、成章の子の御杖(みつえ)、その門弟の福田美楯(みたて)、その子の赤松祐以(あかまつすけもち)を宗匠として、大勢の門人を構え、京都の町衆の趣味とも思しき独特の歌壇を形成・展開し一派を成しましたが、惜しむらくは明治の末に消滅して終わりました。然しながら、伏見の鳥羽の地に於いて、月並歌会を催して、幕末から明治初期にかけ、北辺門・須賀室を継承し作歌に精進した歌詠みたちが居ました。たまたまその歌人達が詠んだ和歌短冊延べ百名・千五百首が鳥羽家に残っていました。それらを整理しましたので、極一部ながら初めての展示を試みました。此の地域の幕末明治期の人達を偲ぶよすがとなれば幸いです。
会期
平成28年1月1日(金)から3月21日(月)
会場
神苑 ギャラリー水石亭
 

大正天皇即位の礼100年記念展

みどころ
 本年は、京都御所で大正天皇の即位の礼が大正4年11月10日に行われてから丁度100年になります。現在京都では「双京構想」が提唱されていますが、今から100年前の京都の人々は、東京に行かれた天皇が京都に戻って即位の礼と大嘗祭を行われるというので挙って歓迎しました。京都駅は新しくなり、烏丸通は拡張され、イルミネーションで飾った市電が走りました。また、大嘗祭が行われる御殿の用材(杉や松やクヌギやチガヤ)を心を込めて調達し、土器を製作しました。
 その様子を伝える写真パネルや当時の極彩色の絵巻物を展示します。あわせて、明治時代や江戸時代の即位式を描いた掛軸や絵巻などを展示し、即位の礼の賑わいや、儀式を飾った旗の変遷がたどれる展示になっています。
 京都の京都たる所以とも言うべき、即位の礼の歴史に心を留め、郷土「京都」に誇りと愛着をもっていただければと願っています。
会期
平成27年9月1日(火)から12月13日(日)
会場
神苑 ギャラリー水石亭