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神楽鈴や扇を手にして4人の巫女が祓神楽を舞い終えると、襷(たすき)

掛けの巫女が「文政六年癸未二月」1823年の銘を持つ直径70a近い大釜

の前に進み出ます。まず「杓取の儀」といって柄杓で天の水を掬って大釜

の湯に注ぎ入れる所作をし、塩を撒いて釜を清め、沸き立つ湯に洗米・酒

を入れます。次いで笛・太鼓の音にあわせ、神憑(かみがか)りするかの

ように御幣を手にして舞います。そして両手に笹の束を持ち、笹の葉で勢

いよく釜の湯を散らして邪気を祓い、無病息災、願望成就を祈ります。

昭和54年再開。



セリ・ナズナ・スズナ・スズシロなど春の七草を神前に供え、参拝者は熱

々の七草粥を食べ、植物のみずみずしい力を体内に摂りいれ、1年間の無

病息災、延命長寿を祈願します。春先に若菜を贈り息災を願う風習は『源

氏物語』若菜の巻にも見られ、自然と一体になって四季を過ごした日本人

の素朴な信仰に根ざしています。城南宮では、旧暦の正月7日に近い、2

月11日に毎年行い、大勢の参拝者で賑わいます(1膳500円)。