春の山<< 一覧 >>室町の庭
平安時代、貴族の寝殿造りの邸宅は池を備え、遣水という小川が流れていました。これに倣い、社殿を背景に広がる池に、清冽な水が、段落ちの滝と遣水か

ら陽光をきらめかせて注いでいます。池の周囲には、秋の七草のオミナエシや萩、またリンドウが咲き、野趣に富んでいます。城南離宮はその大半を池が占

め、舟を浮かべることができるように深く掘り下げ、またその土で中ノ島を築き、各地から名石を集めて景色を整えたといいます。そして管絃の遊び、花見

の宴、和歌の会と四季折々に風流を楽しんだのです。ここ平安の庭の遣水で、4月29日と11月3日、王朝の雅を今に伝える「曲水の宴」が行われ、とりわけ

多くの人で賑わいます。